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人と同様、ワンちゃんにも中年太りがあります。シニアの入り口は太りやすいので要注意。肥満は、関節や心肺にも負担をかけ、動きにくくなることで足腰が弱くなる原因になります。
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ワンちゃんを抱くときは、“背骨が地面と平行になるように” が基本。タテ抱っこは背骨に負担がかかり、ダックスなどの胴長犬種は椎間板ヘルニアの原因にも。
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足腰が弱ったからと大事をとりすぎると、筋肉が落ちて足腰が弱くなってしまうことも。お散歩は、関節への負担を和らげつつ筋力アップも望める土・芝・砂浜などを選ぶといいでしょう。
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足裏の毛が伸びていると滑る原因になります。また高齢になって運動量が減ると、爪が伸びすぎて歩行の妨げに。足裏の毛と爪はこまめにカットを。
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フローリングなどの滑りやすい床は、足腰を傷める原因に。ワンちゃんが歩く場所はコルクマットやカーペットを敷くなどの対策を。
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ソファや高低差の大きい段差の上り下りは、足腰にダメージを与えます。ステップやスロープなどを用意して、ムリな飛び乗り、飛び下りをさせない習慣を。
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床に直接食器を置くと食べるときに頭が下がったままになり、首にも足にも負担がかかります。適度な高さの台に載せてあげると、ワンちゃんも食べるのがラクになります。
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ペットケアサービスLet’s代表。JAPANペットケアマネージャー協会、日本ペットシッター協会、日本ペットショップ協会など、プロ向け講座の講師としても活躍。シニア犬介護やリハビリなどを中心に、飼い主さんと愛犬の暮らしをサポート。著書に「7歳からのシニア犬とのしあわせな暮らし方(大泉書店)」「4歳からはじめる愛犬の健康生活習慣(ナツメ社)」。
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【足首にゴムをつけて】
お散歩時に、後ろ足の足首にヘアゴムやリストバンドをはめます。足に何かついていると、意識して足を上げるようになります。
※左右の脚力が違う場合、弱い方の足につけます。
※ワンちゃんが慣れてしまわないように、1日2~3分、週数回に。 -
【3本足で立たせる】
4本足で立った状態で「お手」を10秒ほどキープすると、対角線の後ろ足がきたえられます。もう片方の前足でも。
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【またぐ&くぐる】
ごほうびで誘導して、ジャンプしないようにゆっくりまたぐように足の上を通過させます。
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もう片方の足の上も通過させます。うまくできたら、ごほうびをあげてほめてあげます。
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膝を立てて、ごほうびで誘導しながら今度は下をくぐらせます。もう片方の足もくぐらせて。これをくり返します。
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【段差を越える】
タオルを巻いたものやワンちゃんのベッドなどを置いて、段差を作ります。慣れてくれば、タオルの巻きを太くして段差を高くしていきます。
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上から毛布などをかけて、隠します。
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ごほうびで誘導しながら段差をまたがせます。後ろ足が引っかかると、意識して足を上げるようになります。
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【足先】
飼い主さんの手のひらにワンちゃんの足先を押し当て、ゆっくり指を伸ばすようにします。次に足先を包み込むようにやさしく握ります。数回ずつ、すべての足に。
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【背 筋】
ワンちゃんを仰向けに抱っこし、手はわきの下に入れて、ゆっくりバンザイの姿勢に。
※背骨に疾患があるワンちゃんは避けてください。 -
飼い主さんがそのまま後ろに反って、ワンちゃんの背筋を伸ばします。無理のない程度に。 ※1日1回でOK
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【前足・後ろ足】
ワンちゃんを仰向けに抱っこし、手で前足のつけ根を支えます。
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ワンちゃんの前足がピンと伸びるよう、押し上げます。反対の前足も。
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後ろ足のつけ根を軽く押して伸ばします。反対の後ろ足も。